たるみ治療ドクター
六本木境クリニック
境隆博
監修者情報
たるみ治療の専門の六本木境クリニック
美容外科「六本木境クリニック」院長。たるみ治療に真摯に取り組み、カウンセリングからアフターケアまで一貫して担当。また、美容医療業界の技術発展を目指し、学会やシンポジウムでの発表・講演でも活動中です。
日本形成外科学会専門医/日本アンチエイジング外科学会評議員/美容外科学会(JSAPS)正会員/美容外科学会(JSAS)正会員
03‐6441‐0691
まぶたのたるみは、見た目年齢を老けさせます。美容に与える変化はとても大きいのです。特に上まぶたは、お顔の中心にあって面積も広いです。人の第一印象を決定づけるのは、やはり目の雰囲気です。他人の視線が集まりやすいからこそ、まぶたのたるみは気をつけておきたいですよね。
10代、20代前半では、一般的にはまぶたのたるみは少なく、年齢を重ねるほどにたるんだ重いまぶたの悩みが多くなります。ダラっとハリのない目もとは、疲れている、眠そうという覇気のない印象になってしまいます。本人は元気いっぱいでも、たるんだ表情から老けた雰囲気が出て、自分が思っているよりもさらに年上に見えてしまうのです。
しかも、まぶたは、1日に1万回以上もまばたきをします。薄くて乾燥しやすく刺激を受けやすい。老化しやすい部分であって、気を付けておかなければ、たるみが発生しやすいのが難点です。
その人の目もとの状態にもよりますので、年齢では一概に判断できないのですが、早い人では、30代から鏡を見て自分で変化が気になるようになります。40代、50代と年齢を重ねると徐々にまわりの人でも分かる老け顔へと変化していきます。ゆっくり進行しますが、気づいた時には手遅れとならないように、今のあなたのまぶたの変化について鏡を見てチェックしてみてください。
まぶたがたるんできたら、まぶただけの悩みではなくなります。まぶたは顔の中心にありますので、たるみが生じれば、他にも変化が出てきてしまうのです。まぶたのたるみをそのまま放置すると、顔全体のあらゆる印象が悪くなってしまうのです。
まぶたを開けたり閉じたりする眼瞼挙筋(がんけんきょきん)や挙筋腱膜(きょきんけんまく)といった筋肉が弱くなると、それをフォローするために、額の筋肉を使うようになります。この前頭筋に常に力が入った状態が続いてしまいます。そうすると、まぶたを持ち上げるために、ひたいに余計なシワをよせることになるのです。その状態が続けば、クッキリとシワが刻まれていきます。
下まぶたがたるめば、クマがひどくなります。目まわりの靭帯などの支持組織がゆるむため、眼窩脂肪が眼球の重みにまけて下まぶたの方へと飛び出してくるので目の下に凹凸ができます。また、頬の靭帯などの支持組織がゆるむとボリュームが下垂して、下まぶたのボリュームがうすくなるため、眼窩脂肪の突出が影のようにすけて見えることでクマとなって目立つのです。
上眼瞼皮膚弛緩症(偽性眼瞼下垂)によってまぶたがたるんだり、まぶたが下がってくる腱膜性眼瞼下垂になってしまったりすると、たれた部分で視野がせまくなります。そうすると見えにくいため、細目にしたりしてなんとか見ようとしますよね。そうすると眉間や目尻にシワをよせるような表情になります。これが続くとクセになって、眉間や目尻にシワが刻まれていくのです。
顔の皮膚やボリュームは当たり前ですがつながっています。まぶたの皮膚のたるみが起きたら、その重みは周囲の皮膚にも少なからず影響し、フェイスラインが変わってきます。また、まぶたが乾燥や刺激、加齢によって変化するということは、顔の他の皮膚も同じ条件となっているということ。わたくしは乾燥・刺激・加齢による変化は全て、注目するところを変えただけで、すべて同じまぶたをこするなど機械的刺激によるダメージの蓄積を表していると思います。また、乾燥や刺激によるかゆみなどの症状は、まぶたをこすることを引き起こします。また、一旦まぶたをこすって靭帯などの支持組織や眼瞼挙筋腱膜がたるむと不可逆的な変化なので元には戻りません。そのため、このような現象を多くの人が加齢による変化だととらえているのです。まぶたをこする人はお顔全体もこすりやすい傾向にあります。瞼の皮膚よりは厚く丈夫ではあるのですが、まぶたに変化がでているということは、いずれ同じたるみ現象がお顔全体に出てくるというサインとも考えられます。
このように、まぶたのたるみをそのまま放置すると美容面での影響は大きいです。自分だけのお手入れでは、今の症状を変えることは難しいため、やはり美容外科などプロの力に頼ることが近道です。ご自身のケアを心がけながら、医師と相談して、たるみと向き合っていきましょう。もちろん、気軽に医師と相談することも大切ですが、どのような美容医療も必要も手遅れはありませんので、ジックリ考えてから受けるようにしましょう。悩んだ上で施術を受けないことも全く悪いことではありません。美容施術を受けない場合には特にまぶたやお顔を強くこすらないように注意することは言うまでもありません。まぶたを刺激しないことは今日からでも始めましょう。
※パニック障害など精神疾患や膠原病・腎不全など重度内科疾患の手術はお断りすることがあります。
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