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まぶたのたるみの治療方法 脂肪除去(ROOF切除)とは

脂肪除去(ROOF切除)がおすすめの方

まぶたの皮膚のたるみが比較的軽い方/まぶたが薄い方/まぶたを切る手術に抵抗がある方
まぶたのたるみと一緒に二重にしたい方/後から修正してもできるだけ元に近い状態に戻したい方

たるみ治療ドクター
六本木境クリニック

境隆博

監修者情報

たるみ治療に真摯に取り組む六本木境クリニック

美容外科「六本木境クリニック」院長。たるみ治療に真摯に取り組み、カウンセリングからアフターケアまで一貫して担当。また、美容医療業界の技術発展を目指し、学会やシンポジウムでの発表・講演でも活動中です。
【資格・所属学会】
日本形成外科学会専門医/日本アンチエイジング外科学会評議員/美容外科学会(JSAPS)正会員/美容外科学会(JSAS)正会員

そもそも脂肪除去(ROOF切除)とは
どのような施術なのか

  • 平均的な治療費:
    30万円程度
    ダウンタイム:
    2週間程度
  • 脂肪除去(ROOF切除)を知るためには、まず目・まぶたのうち、脂肪がどこにあるのか構造について知っておきましょう。まぶたの表面には薄い皮膚があります。そのすぐ裏の浅いところには眼輪筋という目を閉じる筋肉があります。さらにそのすぐ裏に脂肪があります。この脂肪は隔膜前脂肪もしくはROOF(後眼輪筋脂肪)と呼ばれています。皮下脂肪ではなくて眼輪筋と眼窩隔膜の間にある脂肪と言うわけです。ちなみに、ROOFの後ろが眼窩隔膜で、眼窩隔膜の奥にある脂肪が眼窩脂肪です。

    別の見方をすると、眼窩と言う顔の骨のくぼみに眼窩脂肪があって、その中に浮いているのが眼球(目玉)です。眼窩脂肪は外部からの刺激から眼球を守るクッションのような役割があります。

    また、眼球に沿って眼球を動かす様々な筋肉(外眼筋)が走っています。同じようにまぶたを開く筋肉:眼瞼挙筋(がんけんきょきん)が走っており、浅いところで眼瞼挙筋腱膜(がんけんきょきんけんまく)と言う腱膜にかわり、まぶたのふちを支えている瞼板(けんばん)と言う軟骨に連結しています。この眼瞼挙筋や腱膜は眼窩脂肪の奥にあることになります。

    眼窩脂肪とは眼窩隔膜を隔てて浅いところにある脂肪が前述のROOFと言うわけですが、この目のまわりの脂肪が厚いため、人によっては、まぶたが腫れぼったく見えてしまうことがあります。そういった場合に、まぶたにメスを入れて脂肪を取り除く、脂肪除去(ROOF切除)という治療法があります。

まぶたのたるみへの 脂肪除去の治療効果

眼窩脂肪を取り除く手術

まぶたの脂肪除去は、足や二の腕と同じ脂肪吸引ではありません。まぶたの脂肪は、薄く繊細で奥にある脂肪を取り除かなくてはならないため、切開が必要です。少なくとも3mmほどはメスで切って手術が行われます。

眼窩脂肪が気になる方は、目を開けたときに二重となった外側にできるふくらみが出ている状態。これを改善するために、手術によって除去していきます。まぶたの線(重瞼線)にそって、2か所皮膚を切った後、眼球の上の奥にある眼窩脂肪を引っ張り出していきます。この眼窩脂肪は、まぶたの固い隔膜の奥にあるため、隔膜も切り、神経血管なども傷つけないように慎重に手術が行われます。手術後は、目を開けたとき、二重の外側に目立っていたふくらみが小さく見えるようになります。

まぶたのたるみへの 脂肪除去の治療効果

皮下の浅い隔膜前脂肪(ROOF)除去手術

上まぶたの浅いところにある脂肪。これが厚いと、まぶたが全体的に腫れぼったく見えます。まぶたの皮膚のすぐ下には、まぶたを閉じるための眼輪筋という筋肉があります。この筋肉の下に隔膜前脂肪(ROOF)はあります。皮下脂肪と混同されやすいですが、皮下ではなくて眼輪筋と言う筋肉の下の脂肪です。浅いところとはいっても、大事な筋肉のすぐ下ですし、繊細な作業が必要となります。皮膚と眼輪筋を小さく切開し、取り出す手術が行われます。眼窩脂肪は、柔らかいため小さな穴から引っ張り出すことができますが、この隔膜前脂肪(ROOF)は、硬くて張り付いている脂肪という違いがあります。ですから、引っ張り出すというのではなく、医師が目で確認しながら、丁寧に剥がすという技術のいる方法になるのです。その分、皮膚を切開する長さが必要になります。

たるみ改善の効果はどれくらい?

あらゆる手術法をあわせて考える必要あり

上まぶたたるみで明らかに脂肪による厚ぼったさが原因の場合、ROOF切除はその原因となっている脂肪を取り去ってしまう手術なので効果が高いです。しかし、まぶたの脂肪を単純に除去すればたるみがなくなるというわけでなく、皮膚の浅いところにある隔膜前脂肪(ROOF)も、眼球の上の奥にある眼窩脂肪も、同時に除去しなければ改善しないケースもあります。

また、脂肪を減らしても、皮膚のゆるみがある場合は、たるみがキレイになくならないことも。複数の原因が重なっている場合があるため、あらゆる手術法をあわせて考えていかなくてはならないなどと言われています。
でも、わたくしは脂肪を取ることがたるみ改善につながるとはどうしても思えません。ROOF切除がまぶたのたるみの直接的な原因を改善できるような手術方法ではないので、どうしても苦しい言い訳のような説明になってしまうのだろうと思います。

治療の期間とダウンタイムは?

施術のダウンタイムは1~2週間程度です

眼窩脂肪か膜前脂肪(ROOF)を除去するかによっても違いますが、いずれにしてもまぶたの一部を切開する手術です。皮膚や筋肉を切る負担はあります。腫れやむくみ、内出血があり、1週間から2週間で徐々におさまってきます。傷痕は、1か月から3か月くらいまでは目立ちます。手術から1週間くらいで、抜糸が行われます。それ以降は、赤みや内出血がおさまっていなくても、メイクなどでカバーすることはできます。

どのくらい費用がかかる?

20~30万円くらいが相場です

上まぶたの脂肪除去手術は、その人によって異なりますが、一般的には、両目で20万円~30万円程度が相場のようです。この脂肪除去だけ単独で行う手術もありますが、他の手術(埋没法)などと同時に行う場合も多いため、料金の提示の見方に注意しましょう。

脂肪除去(ROOF切除)の 安全性について

医師の技術力よって安全性は違ってきます

まぶたを切開するので、人によって腫れや内出血がひどくなる場合があります。しかし、これは時間がたてば徐々に消えていきます。それよりも、脂肪を除去していく手術の過程では、合併症の心配があります。それは、皮膚の奥に行けばいくほど太くて大切な神経血管があるからです。皮膚や眼輪筋の奥にある脂肪をとるために手術中に色々と操作しなくてはいけないので、太くて大切な神経血管を損傷する恐れがあるのです。その太い血管が損傷すると、傷みや違和感が出て苦しむことになってしまいます。まぶたは、瞬きを頻繁にして多く動きますので、痛みや違和感があるとつらいです。

また、まぶたの脂肪がさほど多くなくて、腫れぼったさが気になって脂肪を取り除いてしまった場合、かえってくぼみが出てしまうことがあります。眼球を守るクッションのような役割で目のまわりについているものです。脂肪の摂りすぎは良くないということも知っておいてください。そして何よりもまぶたは非常に薄く簡単にデコボコしてしまう部位であることや上まぶたの脂肪は年々減って行くことも忘れてはなりません。

脂肪除去(ROOF切除)の
メリットとデメリットを比較

脂肪除去のメリット

  • 二重がすっきり見えるようになる
  • たるみの原因が脂肪の量の人に効果的
  • 脂肪の量を減らせる
  • 他の手術と合わせて脂肪除去できる

脂肪除去のデメリット

  • 他治療の併用で初めて効果を発揮する
  • 合併症のリスクが高い
  • まぶたがくぼむ可能性がある
  • 難易度が高いため医師が限られる
  • まぶたの皮膚がデコボコしやすい

まぶたのたるみは、単純に脂肪の厚みだけが原因となっているケースは少ないようです。ですので、美容外科では、皮膚のたるみと合わせて手術を組みわせているケースも多いと聞きました。脂肪を除去しただけであまり見た目に変化がなくて結局他の治療法に切り替えたという場合もあり、その人のまぶたの原因によっては必ずしも効果が高いという結果にはつながらないのです。
年齢を重ねると、まぶたの脂肪というのは減っていく傾向にあるそうです。ですので、どちらかというと後々には脂肪よりも皮膚のたるみが気になってくるということがあります。そういったことを考えると、皮膚を切開して合併症のリスクが高い脂肪除去は、よく考えてから決めたい治療法と言えるでしょう。他の治療法も合わせて相談できる、技術力のある医師に相談して決めていきましょう。
また、わたくしは根本的に眼窩脂肪やROOFを取ることがたるみ改善効果があるとは考えていません。注入系治療などの説明でよく言われていることですが、ボリュームが減るとたるみは悪化する傾向にあると思います。かと言って、まぶたにボリュームを足すとまぶたが重くなって開きが悪くなります。まぶたのように繊細な部位でボリュームを足したり引いたりすることに対して、わたくしは反対です。まぶたの皮膚は極めて薄いのでデコボコが簡単に目立ってしまいます。
そして、たるみの改善は眼窩脂肪やROOFとはほとんど無関係であるように思います。また、目を開けると二重に乗っかるようにまぶたの厚みが目立つ人に対しては脂肪を取った方がいいと言う意見も散見されますが、これは脂肪が原因ではなくてまぶたの皮膚の厚みの問題です。適切な皮膚切除によって解消できると考えられます。

  1700の症例数(※)を誇る 六本木境クリニックの眉下切開    ※2014/04/12~2021/12/17
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