まぶたの皮膚のたるみに悩んでいる方/まぶたのたるみは比較的軽度の方/目尻のたるみが目立たない方
西洋人のような薄いまぶたの方/傷あとをあまり残さず目立ちにくい手術をしたい方
たるみ治療ドクター
六本木境クリニック
境隆博
監修者情報
たるみ治療に真摯に取り組む六本木境クリニック
美容外科「六本木境クリニック」院長。たるみ治療に真摯に取り組み、カウンセリングからアフターケアまで一貫して担当。また、美容医療業界の技術発展を目指し、学会やシンポジウムでの発表・講演でも活動中です。
日本形成外科学会専門医/日本アンチエイジング外科学会評議員/美容外科学会(JSAPS)正会員/美容外科学会(JSAS)正会員
上まぶたのたるみは、靭帯などの支持組織が弱くなって皮膚がたるんでくるという原因が多いです。その皮膚のたるみに対して行われる手術として上眼瞼形成術があります。
上まぶたがたるんでくると、余分な皮膚が下がり、かぶさるようにしてまつ毛が下に向いてしまいます。目もとの全体的な印象も小さく見えてしまいます。そのような症状の場合に、上眼瞼形成術をすると、余分なたるみがなくなってまつ毛が上を向き、若いころのような目もとへと近づけることができると言います。
簡単にどんな手術かを説明すると、上まぶたのたるんだ皮膚を二重のあたりで切り取って縫い縮めるという方法です。皮膚を切開するところは、ちょうど二重のラインの溝に隠れるため、傷あとが目立ちにくいことと、眼瞼下垂の手術である挙筋前転法なども同時に行えることが良いところ。多くの美容外科で行われている代表的なまぶたのたるみ取り手術です。皮膚のたるんだところを切り取る治療で、見た目を悩ませていた余分な皮膚をなくすことができる手術法なのです。
上まぶたというのは、眉毛の下で一番皮膚が厚く、まつ毛のある下に向かってだんだんと皮膚が薄くなっていくという構造になっています。これは、瞬きでしなやかに開けたり閉めたりするために必要な構造です。上眼瞼形成術では、二重のラインで皮膚を切る手術法であるため、まつ毛の上の皮膚の薄い部分が切り取られることになります。たるんでいた余分の皮膚は取り除け、二重と重なった傷あとは目立たなくなります。
しかし、二重ラインで薄い皮膚を切り取るので、二重よりも上には厚い皮膚だけが残ります。二重からすぐ上が厚めの皮膚となるということは、仕上がりが厚ぼったく見えやすくなるということです。瞬きをするときに厚くてやや固く不自然な動きをするまぶたになりやすいというデメリットはあります。たるみが軽い人では目立ちにくいのですが、重度のたるみのため切除幅が広い人やもともとまぶたが分厚い人では、この手術法ですと、人工的な二重になりやすいということです。
あるクリニックでこの上眼瞼形成術を受けてから、なかなか目の腫れが引かないと心配になり、他の医師に相談にいった患者さんがいたそうです。それは、手術の傷の腫れではなく、薄いまぶたの皮膚を切ったことで、分厚い皮膚が目立ち、腫れて見えていたという診察結果になりました。たるみは取れても腫れたような表情の目もとになってしまったケースです。一度切ってしまった薄い皮膚はもとには戻りませんので、たるみが重度の方は、別の手術法を選択するべきだったのでしょう。
また、上眼瞼形成術は、中央の皮膚はキレイに切除できますが、目尻のたるみ部分は取りにくいという特徴があります。ですので、仕上がりが中央のたるみは解消しても目尻の皮膚ばかりたるんで見えるということもあります。
この手術法は、医師の技術力が大事となってきますし、そもそも上眼瞼形成術ではあまり仕上がりがきれいにならない患者さんもいらっしゃいますので、色々な選択肢を提案してくれるクリニックを選ぶことが大切となってきます。
皮膚のたるんだ部分を取り除く手術なので、手術前と手術後では、仕上がりの差がよくわかります。ただし、薄い皮膚を切り取るために、目の印象が大きく変わりやすく、イメージと違った目もとになってしまったという方も多いです。一度、切ってしまったらもとには戻せないため、慎重に考えましょう。
皮膚を切開して取り除く手術ですので、麻酔が切れれば痛みが出てきます。ダウンタイムは、個人差があり、腫れや内出血がひどい方もいます。手術後、3日間くらいは強く腫れ、徐々に引いていきますが、もとに戻るまでは2週間程度かかる場合があります。右と左でも腫れや内出血に差が出ることもあるようです。抜糸は、1週間で行い、それ以降はメイクなどで傷あとを隠すことができます。傷あとは、二重のラインの上ですので目立ちにくい位置ですが、目を閉じたときに赤く見えてしまい、3か月ほどたっていくと徐々に薄くなってきます。
お願いする美容外科によって、手術費用は開きがあります。平均的には、30万円~40万円が目安と考えていてください。麻酔には別途費用がかかることも。また、気に入らなかった場合の修正費用が別で請求される場合もありますので注意しましょう。低価格だからと安易に決めてしまうと何かあったときにきちんと対応してもらえないこともあるので、費用よりも信頼性で決めたほうが良いと思います。
やはり繊細な技術が必要な手術ですので、経験が少ない医師ですと失敗するケースもあります。たるみの状態を考慮して二重のラインのどのあたりを切るのかどのくらいの幅の皮膚切除をするのか判断が難しいからです。違和感のある二重ラインに仕上がってしまったり、厚ぼったい不自然なまぶたに見えてしまったり、たるみがなくなっても、イメージと違った目もとになることがあるのです。また、縫合がガタガタで目を閉じたときに傷あとが目立つ場合も。
まぶたに違和感があると瞬きしづらくなり、結果的にドライアイになってしまった方もいます。こういった失敗を避けるためにも、経験の多い医師にお願いするのがおすすめです。まれにケロイド体質の方は、治る過程で傷部分が盛り上がってくるケロイドによって目立ったり、瞬きの時に違和感が出たり、傷あとが残りやすくなることもあります。
まつ毛にかぶさって見える、まぶたのたるんだ皮膚を除去するという、患者さんにとってもわかりやすい手術。二重のラインを切るため、目立つ傷あとが残りにくく、眼瞼下垂の手術などを同時に行えることがメリットです。
しかし、皮膚の一番薄いところを切ってしまうので、二重ラインの上に厚い皮膚がくることでかえって厚ぼったく不自然に見えることも。腫れがずーっと続いているように感じる、いわゆる整形の二重といった印象に仕上がりやすいです。他の手術法では、まぶたの上の厚い皮膚を切り取る方法もありますので、クリニックで相談してみると良いでしょう。
そして、何よりもカウンセリングのときに、見せてもらった症例写真などで多少なりとも整形顔に見える人がいるクリニックは、整形顔が嫌いな人は避けた方が無難でしょう。
※パニック障害など精神疾患や膠原病・腎不全など重度内科疾患の手術はお断りすることがあります。
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