皮膚のハリや弾力が失われたことで皮膚に余分なたるみが発生するのではなく、まぶたをこすったりさわったりすることの積み重ねによって靭帯などの支持組織がゆるみ、このことにより皮膚が垂れ下がってたるみが発生するのだと思います。上眼瞼皮膚弛緩と言う状態で、たるんだまぶたではその結果として、見かけ上の皮膚の弾力やハリがなくなります。
人の肌は、加齢や紫外線などによって徐々にハリが失われていくと言われていますが、このうちの加齢による変化とされているものの正体は、お肌をこすったりさわったりと言った物理的刺激によるダメージの蓄積だと考えられます。一度起きてしまうと後戻りしないような不可逆的な変化は加齢による変化と誤解されがちです。そして、紫外線による影響と考えられているものの中に、紫外線によって皮膚のかゆみを生じることによりお肌をこすりやすくなってしまうような要素も含まれているかもしれません。まぶたの皮膚は特に薄いため、その変化が出やすいのです。
皮膚内部のコラーゲンやヒアルロン酸などハリを保つための成分がなくなっていくから、皮膚が重力に耐えられずに下へとたるんでしまうと言った意見もありますが、まぶたのたるみの主な原因はやはりまぶたをさわることによって支持組織などがゆるむことであると考えられます。まぶたのたるみは医学的な言葉を使うと、「上眼瞼皮膚弛緩症」と呼ばれています。
早ければ20代後半からでも目のまわりの皮膚が気になる方も出てくるでしょう。指でまぶたのたるんだ部分をちょっとつまんでみるとハリや弾力が分かり、皮膚のたるみを自分で感じやすいと言われていますが、まぶたはできるだけつまんだりさわったりしないほうが無難です。やはり、こすることと同じようにつまむなどの機械的刺激は支持組織が傷むので、たるみの原因となります。たるんだ部分が目立つと、目の開く部分に皮膚がかぶさって、全体的に目が小さく見えてしまい、老け顔の原因となります。