たるみ治療ドクター
六本木境クリニック
境隆博
監修者情報
たるみ治療の専門の六本木境クリニック
美容外科「六本木境クリニック」院長。たるみ治療に真摯に取り組み、カウンセリングからアフターケアまで一貫して担当。また、美容医療業界の技術発展を目指し、学会やシンポジウムでの発表・講演でも活動中です。
日本形成外科学会専門医/日本アンチエイジング外科学会評議員/美容外科学会(JSAPS)正会員/美容外科学会(JSAS)正会員
03‐6441‐0691
紫外線にあたるとシミがひどくなるということは知っていても、そのダメージがまぶたのたるみの原因となることを知らない方も多いのではないでしょうか。いったいどんな作用がまぶたのシワシワを引き起こすのでしょう。その原因を詳しく知るために、まずは紫外線の基礎知識を知っておいてください。
太陽の光線は、紫外線と私たちが見える可視光線、赤外線があります。波長の長さで種類が違ってくるわけです。紫外線は、短い順からC波、B波、A波。波長が長くなると目で見える光、さらに長いと赤外線となるのです。紫外線の波長は短いために私たちには見えませんが、皮膚には届き、細胞にダメージを与えています。
A波、B波の紫外線が皮膚にあたると良くないダメージがおきます。シミの原因となるメラノサイトの働きを活発にして皮膚を黒くしてしまう。その作用が有名ですが、それとは別にたるみにつながるダメージを与えてしまうのです。
それは、皮膚にあたると活性酸素を発生させるから。紫外線が私たちの体内にある酸素を活性酸素へと変えてしまうのです。その活性酸素は、皮膚内部の真皮にある弾力成分のコラーゲンやエラスチンを破壊したり、変性させたり、悪さをしてしまいます。正常なコラーゲン同士は、結びついて皮膚のハリを保っているのですが、この結びつきがおかしくなってしまうため、お肌の代謝が正しく作用しなくなります。弾力が失われていきます。
皮膚を支える役割は主に靭帯などの支持組織ですので、紫外線による皮膚への影響がまぶたのたるみの主要な原因とは言い難いのですが、小じわが増えたりして老けて見える一因となることは間違いありません。そして、違った切り口から論じると紫外線による皮膚へのダメージからくるかゆみや違和感によって、まぶたを無意識にさわる回数が増えると、靭帯・腱膜などの支持組織がゆるみ、まぶたのたるみに直結すると思います。
まぶた部分は、お肌が薄い構造になっていて、その分、デリケートで弱いのです。うっかり紫外線にあたって、まぶたの部分がシワシワになってしまっている。そんな悩みはありませんか。紫外線は夏だけUVをしていれば良いわけではありません。実は、紫外線は1年中注がれているのです。日本で紫外線量が増えているのは、4月から9月まで。この時期は特にUV対策をしっかりしておきたいものです。特にたるみの原因となるA波は実は5月が一番多いと言われています。
1日の時間帯にも注意が必要です。紫外線量が多いのは、B波は10時から14時。この時間に1日の半分以上の光線が注ぐといわれていますが、光があたる間はずっと!という気持ちでいたほうが光老化対策としては賢明です。
紫外線から皮膚を守るには、日焼け止めを塗ることです。皮膚が薄く影響が受けやすいまぶたの目もとにも有効です。パッケージを見てみるとPAやSPFと書かれている表示を目にしますよね。
2種類の紫外線の予防効果を示していると覚えておいてください。うまく利用して紫外線を防ぎたいですよね。だだし、目のまわりなので塗るときには注意してください。
そのほかにも、目もとを隠すサングラスや帽子、日傘などで紫外線から守ることをおすすめします。
日ごろの紫外線に対する細やかなUV対策がまぶたのたるみの予防につながるのです。
※パニック障害など精神疾患や膠原病・腎不全など重度内科疾患の手術はお断りすることがあります。
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