眉下切開とスプリングスレッドの併用

※本サイトで提供しているすべての情報は、六本木境クリニック・境 隆博院長の見解によるものです。

まぶたのお悩み解体新書 » まぶたのたるみのお悩みをドクター境が解決します » 眉下切開とスプリングスレッドの併用

「スプリングスレッドの後に眉下切開を受けたい!」

両方受けることで劇的なリフトアップ効果が期待できる

顔のたるみの改善を目指す有効な治療法に、スプリングスレッドと眉下切開があります。後述しますが、スプリングスレッドは顔の「下」半分の引き上げに効果的な治療、眉下切開は顔の「上」半分の引き上げに効果的な治療です。当院の患者さんの中には、これらスプリングスレッドと眉下切開を両方受けたいという方もいらっしゃいますが、劇的なアンチエイジング効果を狙ううえでは、これら両方を受けることはとても理想的。費用の問題もありますが、ぜひ多くの人に検討していただきたい治療です。

顔のたるみの原因をドクター境が解説!!
顔のたるみの原因には主に3つあります

眉下切開やスプリングスレッドの前に、そもそも顔がたるんでしまう原因について確認してみましょう。顔のたるみの原因は主に3つ。「加齢」「刺激」「乾燥」です。

加齢

若い人たちの肌には、ハリがあります。このハリを支えている大切な成分が、コラーゲンやヒアルロン酸。化粧品などに配合されている有名な成分ですが、これらコラーゲンやヒアルロン酸は、私たち人の体の中でも自然に分泌されています。
ところが、これらハリを生み出す成分の分泌量は、加齢とともに少しずつ減少。その結果、肌は重力に負けて徐々に下へと垂れ下がっていきます。これが、たるみの最大の原因です。

刺激

肌はとてもデリケートな組織。毎日気付かずに肌に触れている刺激は、長年の時を経て、少しずつ肌を弱めていきます。
特に薄くてデリケートな部分がまぶた。つい無意識でまぶたをこすってしまうクセのある人は、そうではない人に比べて、まぶたのたるみのスピードが早くなることでしょう。現に、アトピー性皮膚炎の人は顔をこする頻度が多いため、眼瞼下垂(まぶたのたるみ)になりやすいと言われています。

乾燥

肌が乾燥することにより、肌内部のコラーゲンやヒアルロン酸の量が低下して、顔がたるみやすくなります。不十分な保湿ケアや乾燥した外気などによる影響よりも、肌内部の水分量の低下による乾燥が、顔全体のたるみへ影響を与えると考えます。上記「加齢」の一種と言って良いかもしれません。

美容クリニックで顔のたるみを改善させるには、顔のどの部分のたるみを解消させたいのか、あらかじめ考えておくことをおすすめします。大雑把に分ければ、顔の「上」半分のたるみを解消したいのか、それとも顔の「下」半分のたるみを解消したいのか、ということです。

医師によって見解は異なるかもしれませんが、経験に基づく個人的な見解を申し上げれば、「上」半分のたるみを解消させたいならば眉下切開、「下」半分のたるみを解消させたいなばらスプリングスレッドが効果的と考えます。さらい、顔の全体の劇的なアンチエイジングを狙うならば、それら両方を受けることが理想です。

顔の「上」半分のたるみ解消に適した眉下切開

眉下切開とは、眉毛に沿ってメスを入れ、余分な皮膚を除去して縫合する施術です。
主に、上まぶたのたるみの解消法として知られている眉下切開ですが、上まぶたの解消効果だけではなく、厚ぼったさやくぼみ、目尻のシワ、ひたいのシワなどを同時に解消する効果もあります。中には、目の下まで引き締まる例も見られるようです。
眉下をわずかに切開するだけの手術ながら、ひたいから目の下まで、顔の「上」半分のたるみを同時に解消する効果が期待できます。

眉下切開のダウンタイム

術後3日ほどは、強い腫れや内出血をともなう場合があります。切開した傷口は、医師の技術力によってバラバラ。不自然な傷口が残らないよう、技術力の高い経験豊富な医師に執刀してもらうことが大切です。

眉下切開の費用

両側の眉下切開で、平均30~40万円ほどが相場のようです。クリニックによっては別途で麻酔代が加算されることもあるので、カウンセリング時にきちんと確認をしましょう。

ドクター境より一言

眉下切開は、切って縫うだけのシンプルな手術です。シンプルだからこそ、医師の技量によって仕上がりに大きな差が出る手術でもあります。医師選び、クリニック選びには注意が必要です。
なお医師の中には、眉下切開を「年配者が受ける手術」と説明する人もいるようですが、そんなことはありません。まぶたのたるみや厚ぼったさにお悩みの方であれば、10代や20代の若い人でも適応になります。実際、私自身は15歳の患者さんに眉下切開を行ったことがあります。
眉下切開を「年配者が受ける手術」と説明する医師は、術後傷口が目立たない手術に自信がないため、若い人に積極的に提案できないのかもしれません。

顔の「下」半分のたるみ治療に適したスプリングスレッド

スプリングスレッドとは、伸縮性のあるシリコン製の糸を顔の皮膚の下に入れ、顔の下半分のたるみを引き上げる施術のこと。ほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴラインなど、加齢によって生じた大きなたるみを劇的に改善する効果があるとされています。
ほかにも糸を使ったフェイスリフトは複数ありますが、それらに比べ、スプリングスレッドの効果の持続期間は長め。医師により見解は異なるものの、おおむね4~5年はリフトアップ効果が持続すると言われています。

スプリングスレッドのダウンタイム

傷はほとんど目立たず、ダウンタイムは数日です。シャワー、洗顔、メイクなどは、当日もしくは翌日から可能。術後1ヶ月ほどは、顔に刺激や圧力を加えないようにしてください。

スプリングスレッドの費用

糸を何本挿入するかにより費用が異なります。片側3本×両側の計6本であれば25~48万円ほど、片側4本×両側の計8歩であれば33~62万円ほどです。

ドクター境より一言

リフトアップで使用される糸には、「溶ける糸」と「溶けない糸」があります。スプリングスレッドは「溶けない糸」です。
ところで、医師の中には「溶ける糸も溶けない糸も、効果には変わりない」と説明している人もいるようですが、これは大きな誤解と私は考えます。なぜならば、当院に来院する患者さんたちから、「溶ける糸の効果を感じられない」「1年くらい持つと言われたのに2か月しか持たなかった」など、溶ける糸の効果が疑われる声が非常に多く聞かれるからです。逆に、スプリングスレッドを受けた患者さんたちからは、そのような声を聞くことがありません。
なおスプリングスレッドは、比較的新しいリフトアップ術です。多くの症例を積んだドクターは、まだ多くはありません。スプリングスレッドを検討する場合には、眉下切開と同様に、医師選び・クリニック選びが大切だと考えてください。

ドクター境が解説!
その他のたるみ治療の効果は?

眉下切開やスプリングスレッドのほかにも、顔のリフトアップ治療にはいくつかの種類があります。それら治療法のうち、以下では「高周波」「レーザー」「注射」「切るフェイスリフト」の4つについて、それぞれの概要や特徴などを確認していきましょう。

高周波治療

専用のマシンから顔の高周波を照射し、肌内部のコラーゲンの生成を促す治療法。コラーゲンの増産が肌にハリを回復させ、たるんだ印象を軽くします。
代表的な高周波治療の一つがサーマクール。皮下2~3mmほどの場所をターゲットに高周波を照射し、コラーゲン等のハリ成分の生成を促すマシンです。
照射後、時間とともに少しずつ効果が高まり、約3ヶ月後をピークに、少しずつ効果が下がっていきます。
メスを使う必要がないので、ダウンタイムはありません。施術を受けた当日から、メイクや入浴が可能です。
効果の持続期間は、最長で1年ほど。効果を長期的にキープしていくためには、定期的に施術を受けなければなりません。
なお下がってしまった脂肪を引き上げるほどの効果はないため、眉下切開やスプリングスレッドほどのたるみ改善効果は期待できません。

レーザー治療

顔にレーザーを照射し、小じわやシミ、ニキビ跡などの解消を目指す治療です。
アンチエイジングを目的とした代表的なレーザー治療が、フラクショナルレーザー。肌の表面に無数の小さな穴を開け、これら穴の自然治癒の過程で増産されるコラーゲンやエラスチンの力によって、肌表面にハリや潤いを取り戻そうという治療法です。
メスを使う必要のない施術ではありますが、高周波治療に比べると、やや痛みの強い施術でもあります。そたのめクリニックによっては、施術前にクリーム麻酔を塗布するところもあるようです。術後、顔の表面にやや赤みが生じたり、シミの部分にかさぶたが生じたりすることがあります。効果を長く維持するためには、定期的に施術を受けなければなりません。
なお、レーザー治療には小じわなどを改善させるくらいのハリ効果は期待できますが、顔全体のたるみを引き上げる効果は期待できないと考えてください。

注射・点滴

シワやたるみの気になる部分に、ヒアルロン酸やボトックスなどを注入する施術です。ヒアルロン酸は、目の下に生じたたるみの軽減によく用いられ、ボトックスは筋肉の動きのクセによって生じたシワの軽減によく用いられています。
施術時間は5~10分程度と短め。手軽に受けられるプチ整形として、年配の方だけではなく、若い方からも人気の施術です。
効果の持続期間は半年ほど。長期的に効果を維持していくためには、定期的に施術を受ける必要があります。ヒアルロン酸、ボトックス、ともに繰り返し受け続けることで効果の持続期間が長くなっていく、という見解もあります。
なお、ヒアルロン酸もボトックスも、それぞれ軽度のたるみやシワを改善させる施術です。まぶたやフェイスラインに生じたたるみを改善させるほどの効果は、期待できません。

切るフェイスリフト

耳やこめかみ近くからメスを入れ、皮膚を引き上げて縫合する外科手術です。垂れ下がった皮膚を物理的に引き上げる、という分かりやすい論理ですが、照射系治療や注入系治療などに比べれば、たるみの解消効果が高い治療法です。
ただしメスを入れる手術のため、腫れやむくみ、内出血などが生じるダウンタイムは1~2週間ほどと長め。術後、一定期間は会社や学校を休む必要があるでしょう。効果の持続期間は5~10年ほどです。
なお、切るフェイスリフトを受けた患者の中には、顔の上半分の脂肪が下へと移動してしまい、全体的に貧相で不自然な顔になってしまう例も見られます。自然な仕上がりを目指したい方には、切るフェイスリフトよりもスプリングスレッドのほうがおすすめです。

ドクター境の結論!
先に眉下切開を、後にスプリングスレッドを受けることがおすすめ

よく患者様から「眉下切開とスプリングスレッド、どちらも受けたいのですが、どちらを先に受ければいいですか?」と質問されることがあります。どちらか一方ではなく、両方の施術を受けることは、アンチエイジングにとても有効なので大変おすすめです。
さて、どちらを先に受けるべきか?という問題ですが、特に原則のようなものはありません。顔の上半分、または下半分のうち、たるみが気になるほうから先に受ければ良いでしょう。目が三角になるほどまぶたがたるんでしまっている人は、眉下切開を先に受けて良いかもしれません。あるいは、ほうれい線が深い人や、フェイスラインがブルドックのようになっている人は、スプリングスレッドを先に受けて良いかもしれません。
ただしスプリングスレッドは、眉下切開に比べると100倍くらい大変な手術です。まずはハードルの低いほうから、という意味で、個人的には眉下切開を先に受けるようおすすめすることが多いです。

なお、眉下切開は単純な手術だからこそ、医師の技術力や経験の違いが仕上がりを大きく左右します。またスプリングスレッドは、やや新しい治療法のため、十分な症例を経験している医師が少ないという現状があります。
この点を理解したうえで、いずれを受けるにしても、事前に医師の情報をしっかりと調べておくことが大切です。信頼できる医師選び、信頼できるクリニック選びをしていきましょう。